
耳にはたくさんのツボがあり、そのツボを通してからだ全体に刺激を与えることが出来ます。という事は皆様もご存知のことと思います。
耳の按摩で全身の調子を整えましょう。
(1)鳴天鼓法(メイテンコホウ):両手のひらを合わせて、よく摩擦します。両手が暖かくなったら、手の労宮のツボをそれぞれの耳の穴に当て、2~3秒少し力を入れて穴をふさぐように押します。ゆっくり押しましょう。押した後は、すばやく手をはずします。10~20回行います。
(2)搗耳朶法(タアートーファー):人差し指をそれぞれの耳の穴にさして4~5回押し回します。どちらの方向へ回してもかまいません。その後、すばやくはずします。10~20回行います。
(3)垃耳朶法(ラアートーファー):①親指と人差し指でそれぞれの耳の上部先端をはさみ、真上にひっぱります。10回行います。
②親指と人差し指でそれぞれの耳たぶをはさみ、真下にひっぱります。10回行います。
①と②で1セットです。2セット行います。
(4)按揉法(アンローファー):親指と人差し指でそれぞれの耳をはさみ、耳のふちを上から下からまで、内側も、ていねいに隅々までやさしくマッサージします。10回くらいくり返します。
(5)擦耳朶法(サアートーファー):①両手のひらを合わせて、よく摩擦します。両手が暖かくなったら、手のひらをそれぞれの耳に当て、下から上へ手をすべらせるように耳を撫で上げます。
②伏せた耳を裏側からかぶせるようにして手のひらでゆっくり、上から下へ撫でおろします。
①と②で1セットです。15セットくらい行います。
(1)から(5)まで通して行うと効果的です。
効果:耳鳴り・難聴・ストレス・精力減退・自律神経失調症・腎臓の弱い方
耳は腎臓とつながっているので、腎臓に関連した症状の改善に効果があります。
また、耳を刺激すると、からだの内側からポカポカしてきます。春冷え、梅雨時、冷房による冷えなど、からだが冷えていると感じた時も、ぜひ耳の按摩を試してみてください。