肝(かん)はエネルギーを全身へ回す働きがあるというお話をしました。
肝のもう一つの働きは、血(けつ)を溜めておくことです。
脾(ひ)で作られた血は、肝に蓄えられ、必要に応じて各臓器や器官、筋などに送られます。
血は身体に栄養を与え、精神活動にも関わっています。血が不足すると、貧血や乾燥、筋の硬直、髪や爪のつやが失われるなどの症状が出ます。逆に、このような症状が出る時は、血が不足している状態だと気づけますね。
腎(じん)と脾の関係はまた別の機会に説明したいと思いますが、老化を防ぐという観点からは、脾と腎を一緒に養うとその効果がアップします。便利なことに、脾と腎に両方に良いとされる食材が多くあります。
例えば、黒豆・黒ごま・黒米・キクラゲ・牡蠣・すっぽん等の黒い食材です。黒色の食材は主に腎を養います。
イカ・タコ・アサリ・シジミ・などの魚介類や海藻、エビなどの海由来の食材もそうです。
ベリー類では、ラズベリー・クコ・ブルーベリー・マルベリー(桑の実)などは血を補います。
脾を養う食材は赤色の食材が多いです。ナツメ・トマト・小豆・カツオ・レバー・赤身の肉などです。
黒色の食材は白髪の改善にも効果がありますよ。😁