かめの歩

のっそり ゆっくり 時々とまって ぼーっとして また歩こうかね。

内因でも外因でもない病因を「不内外因(ふないがいん)」と言います。
からだを動かし過ぎても、安静にし過ぎても、病気につながると考えます。

同じ動きだけを長期間にわたって続けていると、特定の組織や臓腑に悪影響を与えます。特に5つを「五労(ごろう)」と言います。
●「久視(きゅうし)」長期間にわたって目を使う→心を変調させやすい
●「久臥(きゅうが)」横になりっぱなし→肺を変調させやすい
●「久座(きゅうざ)」座りっぱなし→脾を変調させやすい
●「久行(きゅうこう)」歩きっぱなし→肝を変調させやすい
●「久立(きゅうりつ)」立ちっぱなし→腎を変調させやすい

五労は「労逸(ろういつ)」に含まれます。労逸には、他に
●労働過度(仕事・勉強・遊びが過剰)→気と血を消耗し、精神もからだも疲れてやつれる。
●心労過度(考えすぎ・悩みすぎ)→心と脾が変調し、不眠・動悸・食欲不振・下痢など。
●房事過度(節操のない性生活)→腎精を消耗し、腰や膝が弱り、耳鳴り、めまい、遺精、閉経も。
●安逸過度(休み過ぎる)→気と血の流れが悪く、脾と胃が衰える。無気力、食欲減退、病気になりやすい。

肉体の疲れも精神の疲れもを消耗します。適度な食事や休息を取って、減った分のを補ってあげないと、全身のが足りなくなって、病気を引きおこします。
一方、部屋に引きこもってじっとしていたり、寝込んでしまうなど、からだを動かさない時間が長くなると気と血のめぐりが悪くなります。すると、からだのあちこちで気や血が停滞し、組織やからだ全体の状態が悪くなります。

万事、過ぎたるは猶及ばざるが如し、なんですね。
皆様、頑張るのは程々で!😁